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4日目:7月15日(火)その1
AM4時半起床!航空公園キャンプ場は霧に包まれています。
今日は、ひがし大雪自然ガイドセンターの”タウシュベツ川橋梁早朝ツアー”に参加します。
なので、早起きです。AM5:30に糠平にあるセンター前に集合です。
セイコマで買った、”でっかいつぶあんぱん”とコーヒーの簡単な朝食です
原生の松がすごいです。エゾ松だそうです。
糠平湖が見えてきました!雑草が生えているところは、湖底なのです。
向こうに見えるのが、タウシュベツ川橋梁です。しかし、この時期に湖底が見えるのは18年振りだそうです。
こうしてみると、ここが湖底であることが分かりやすいと思います。
徐々に霧が晴れてきました。霧の原因はここ、糠平湖の湖水だそうです。
霧が晴れてきて青空が覗いてくると、湖面にタウシュベツ川橋梁が写ってみえます。ガイドセンターの方によると、早朝の風がないときではないと、湖面に映ることはないそうです。これもラッキーでした。
いつの間にか、雲がほとんどなくなりました!前回(2008年8月)は曇っていたので、とても感激です!!しかも湖底が見えるなんて。
こちらは、2008年8月31日に訪れたときのタウシュベツ川橋梁です。この写真と比べても、今年の水量が如何に低いかわかります。糠平湖は電源確保のみを目的とした人造湖(ダム)なので、今後の電力量が少々心配ではあります。
<タウシュベツ川橋梁のうんちく ウィキペディアより>
もともとは、旧国鉄士幌線(1987年(昭和62年)廃線)が1939年(昭和14年)に十勝三股駅まで開通した際に、音更川の支流であるタウシュベツ川に架けられたものである。1955年(昭和30年)に、発電用人造ダム湖である糠平ダムが建設され、橋梁周辺が湖底に沈むことになったため、士幌線は湖を避けるように新線が引かれた。その際に、橋梁上の線路は撤去されたものの、橋梁自体は湖の中に残されることとなり、現在までその姿をとどめている。
糠平湖は人造湖であり、季節や発電によって水位が劇的に変化するため、橋梁全体が水に覆われてしまう時期もあれば、水位が低くなって橋梁全体が見渡せる時期もある。その様子から、「幻の橋」とも呼ばれる[2]。
タウシュベツ橋梁は、それを取り巻く糠平湖の水位によってその姿を大きく変える。降水量等に多少左右されるものの、概ね次のような推移をとるようである。
- 3月 - 5月頃:ほとんど水位ゼロとなり、橋梁全体が見渡せる。湖底には、ダム湖建設の際に切り倒された木の切り株が見える。
- 5月 - 6月頃:雪融け水が流入するため、徐々に水位を上げ、橋梁の下半分が水に覆われる。「めがね橋」に見える可能性あり。
- 6月 - 9月頃:さらに水位を上げ、7 - 9割が水に覆われて線路敷設部周辺のみが覗く。若干の勾配があることが、観察できる。
- 9月 - 12月頃:大雨が降るなどすると、完全に水没することもある。
- 12月 - 3月頃:氷が張る。発電用に水を抜くため、日に日に水位(氷面)が下がり、氷面を突き破って橋梁が現れる。冬期は一貫して水位が下がっていく。
このようにかなり傷んでいます。コンクリートで作られていますが、経費を節約するために、周辺にあった多くの石や砂利を使ったそうです。
反対側の湖底に下りてみました。このタイミングで来れて本当にラッキーでした。
2003年の十勝沖地震で崩れてしまったそうです。修復・保存も検討されたそうですが、コストが莫大で、新たに作るよりも掛かってしまうそうです。なのでいつ倒壊するかわかりません。まさに”滅びの美学”ということですね。
霧が晴れたお陰で、正面にウペペサンケ山が見えてきました。
十分に見学したあとは、ヒグマの視線を感じながら(?)、元来たけもの道を引き返します。
ツアー参加後、いったんキャンプ場に戻り、テントを撤収した後、再び糠平にやってきました。
上士幌鉄道資料館です。ここには、旧国鉄士幌線の数々の資料が展示されています。
この資料館は、もともと旧糠平駅を改造したものです。北海道内には多くの廃止線があるのですが、なぜかこの士幌線に惹かれます。。
糠平を後にし、国道273号線を三国峠方面に機首を向け、しばらく走ります。すると右側に”三股山荘”があります。ここもぜひ寄ってみたいポイントのひとつでした。
ここは、士幌線の終着駅”十勝三股駅”があった場所なのです。十勝三股駅は士幌線の中でも士幌線全線の廃止(1987年3月)に先駆けて、1978年12月には、糠平駅~十勝三股駅間はバスによる代行運転になったのです。もともとは東大雪の豊富な木材資源を帯広まで運ぶために鉄路が敷設されましたが、時の流れとともに、1500人の居住があった十勝三股も1977年には5世帯14人まで落ち込んだことによります。
その際、この山荘のオーナーがバスの運転手をされていました。
山荘の中はこのような感じで、カフェになっています。往時の士幌線の歴史に関する資料や模型が並んでいます。
十勝三股駅のデッサンです。駅舎の両側に木が立っています。
”牧場のビーフライス”を注文しました♪
正面の2本の木の間に駅舎があったそうです
この道は線路跡だったのでしょうか。。。
ここ、十勝三股にも短い夏がやってきました。。。。
4日目その2に続く