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5日目:7月16日(水)
”びふか温泉”で朝食を取り、いつもよりゆったりめに出発しました。国道40号線を北上し、最初にやってきたのがここ、JR宗谷本線 音威子府駅(おといねっぷ)です。音威子府駅は、旧国鉄時代は宗谷本線と天北線(てんぽくせん)の分岐駅でした。その後天北線は平成元年5月に廃線となってしまい、分岐駅としての役目は終わりました。駅の中には天北線資料館があります。ちなみに音威子府駅のある音威子府村は、総人口817人で日本で最も小さい自治体だそうです。
駅前には、昭和30年代を思い出させる(生まれてないじゃん)風のお店ありました。あ、今はやっていないようですね。。。
”ガーン!!”
目当ての駅の中にある”音威子府そば(常盤軒)”は水曜日が休みでした。。。食べたかったなぁ。。。
音威子府駅を後にし、ふたたび国道40号線を北上します。
宗谷本線の現役の駅ながら”秘境駅”と言われる”雄信内駅(おのっぷないえき)”です。
雄信内駅は、北海道天塩郡幌延町大字雄興小字雄信内にあります。北緯44度54分・東経141度56分の地点です。
この駅の周辺は廃屋と、雑草が生い茂る原野しかありません。この駅で下りたら、どこに行くのでしょう。。また利用している人はいるのでしょうか。そのような感じです。ウィキペディアの説明でも「駅前には廃屋が多く、全く人が住んでいない」とあります。
幌延町雄興(ほろのべちょう ゆうこう)自体が高度過疎集落でもあります。
おや?学校の跡のような空き地があります。学校の入り口と校名表示だけが残っています。雄信内から徒歩5分位のところです。
かつて、雄信内小学校があったのですね。雄信内小学校は1982年3月31日に廃校になったそうです。
”閉校記念碑”が建てられていました。昭和40年代の集団離農により集落がなくなり、そのため閉校になってしまったようです。離農の背景には厳しい自然環境があったようです。
幌延町に来たことだし、今日は稚内に幕営することにしていたのであまり走りません。時間はたっぷりあります。せっかくなのでいつも素通りしていた”トナカイ観光牧場”に来ました。お客さんはいませんね。。。
幌延町から豊富町を駆け抜け、サロベツ原野まで来ました!天気は残念ながら厚い雲が覆っていましたが、サロベツ原野はサロベツ原野です。ここに来るといつも「帰った来たぞっーー!!!」とつい大声で叫んでしまいます。アドレナリンが大量放出状態です。なぜなのかわかりませんが、おそらく前世とかで由来があるのでしょう。三浦綾子の小説「天北原野」のまさに舞台でもあります。
6月のサロベツ原野に咲くエゾカンゾウの黄色い花がとても好きです♪
サロベツ原野を日本海に向かってグングン加速させるとこの標識にぶつかります。そう”稚咲内(わかさかない)”の交差点です。
この交差点を左に行けば天塩方面へ、右に行けば抜海を抜けて稚内に行けます。五感が研ぎ澄まされます。北海道の中で最も好きなエリアなのです。
オトンルイ風力発電所です。オトンルイとかオントルイとかググってみると両方でてきますが、幌延町のHPにはオトンルイとあるので、こちらが正解なのでしょう。稚内まで約43㎞。ガソリンがもたないわけではないけれど、安全をみて満タンにしておきたいので、一旦天塩町まで下り、ガソリンスタンドに寄ってから再び道道106号線を北上し、ここまで来ました。
そろそろお昼です。今日のお昼は初めから決めていました。トナカイ観光牧場では、自家製パンを作って売っていたので、そのおいしそうな匂いに負けてしまい、パンと牛乳を買っていたのです。で、ここ”サロベツ原野駐車公園”にバイクを止めて食べようと考えていました。
サロベツ原野の広大な湿原と日本海、最高の景色を楽しみながら、おいしいパンを食べる。自分以外には誰もいない。この最高に贅沢な空間と時間、たまりません!!!なんて浸っていると、、、、
「ブォーーー!!!!」とどこかで聞いた大きな排気音。。目の前で少しスピードを緩め、見渡したような感じであったものの、僕がいるのには気がつかず、そのまま再度加速して北上していく大型バイク1台。日本平和パトロール隊爆撃隊長のKハル氏でした。
「おい!Kハル!!」と叫んで見てもヘルメットしてるし排気音で全く聞こえていないようでした。お昼も済んだ後だったので、追いかけてみました。おそらく、この先の”北緯45度の碑”のあたりで止まるはずと睨んで。
予想通り!!!やっぱり”北緯45度の碑”に止まっていました!4日前に苫小牧港で別れたKハル氏です。
お決まりですね!たぶん来年の年賀状になるのではないでしょうか(笑)
せっかくなので、今日は行動を共にすることになりました!
Kawasaki ZZR1200とSuzuki Bandit1250sの2台は、北海道随一の直線道路、道道106号線をガンガン北上します!すれ違う車がほとんどありません!途中、小鹿が道の真ん中から動かないというラッキーな遭遇もありました♪
で、やってきたのが、鉄道ファン憧れの秘境駅、”抜海駅”です。
抜海駅は、クマザサに覆われた無人の荒野の中にあります。駅前には原野と牧草地が広がり人家や店はありません。少し離れたところに抜海港という港があり、かつては採れた魚を輸送する手段として使われていました。
抜海駅を後にした2人は、稚内に入り、今日の幕営地である稚内森林公園に来ました。まずはテントを張り、その後にちょっと観光とお風呂にしようという感じです。この稚内森林公園キャンプ場、施設も整っているのに無料なんです!!
この森林公園内には”開基100年記念塔”があり、史実がたくさん公開されていて見入ってしまいました。見学したのは5回目ですが、何回見ても見入ってしまします。
この後、稚内副港市場にある温泉を楽しみ、ついでに夕食を済ませ、キャンプ場に戻って、飲み始め、寝ました。
ひとりもいいけど、仲間と一緒もいいですね!!
6日目につづく・・・