<神奈川県 三浦市 城ヶ島>
初めて一眼レフを手にしたのは、高校一年の時でした。今はなきミノルタのXG-Sというカメラで親に頼み込んで買ってもらったのです。その頃は、学校帰りに良く写真を撮りに行ってました。繁華街の路地裏のモノトーンな風景ばかりでした。使っていたのはモノクロフィルム。自分で現像や引き伸ばしをしたくて、中古で引き伸ばし機を買って自宅でやっていました。気に入った写真はパネルにしたり、たまに写真展に出品したり。もともと凝り性なもので、しばらくすると旧式のローライフレックスの二眼レフやメカニカルシャッターの音に惹かれ、昭和30年代の一眼レフや、レンジファインダー型カメラなどを使っていました。路地裏の風景をたくさんカメラに収めた後は、きまってCountというJAZZ喫茶に立ち寄り、ジョンコルトレーンやバドパウエルをリクエストし、真空管製のパワーアンプの柔らかくて暖かい明かりを見ながらコーヒーを飲んでいました。
・・・その20数年後の現在、デジタル一眼レフを片手にパンダさんを撮影している自分がいます。