1966年大映映画で放映された「氷点」のDVDをビックカメラで偶然発見しました!映像はモノクロです。映画化の前、テレビでは辻口陽子役の内藤洋子が人気を博していたそうです。
配役はご覧のとおり。辻口夏枝役の若尾文子が物凄くきれい!!驚きました。辻口啓造役が船越英二、辻口陽子役は安田道代です。陽子の恋人役の北原を若かりし津川雅彦が演じています。
そして、こちらが2006年11月にテレビ朝日の2夜連続スペシャルドラマの氷点DVDです!辻口陽子役は石原さとみ、辻口啓造役は中村トオル、辻口夏枝役が飯島直子という配役です。さすがに今時の俳優で、「重み」は初回映画版にはかないませんが、時間が長いため、小説により忠実に表現されているようです。
スペシャルドラマの氷点は、老年になった陽子(竹下景子)が、旭川の外国樹種見本林を越えた美瑛川の川原で昔を思い出すところから始まります。この地でルリ子ちゃんが殺され、また、10代だった陽子が自殺を図ったのです。ドラマも終盤、そこに陽子の夫である北原(こちらも老年)が登場するのですが、これがなんと、津川雅彦が演じているのです!つまり、初回の映画から40年の時空を超えて、現代版氷点で配役がつながっていたのです!!これに気づいたときは「見つけた!!!」と感激でした。
3年前、テレビドラマを見ていたときは、そんなことには気づきもしませんでしたが、1966年の映画を見た後、2006年のスペシャルドラマを見て、はじめて気づきました。氷点ファンには心憎い演出がなされていました。
ちなみに落語家の寄席であるテレビの「笑点」は、小説「氷点」からもじって立川談志がつけたそうです。笑点も1966年5月から放送が始まっています。こちらも驚きました(笑)